ドラムはかなり大きな音がするので、賃貸住宅でも一軒家でも防音に気を使わなくてはいけません。
この記事では、自分でできる簡単な防音対策をご紹介します。
※この記事で紹介する対策の予算目安は、6畳のお部屋で約7万円からです。
- 対策1:窓の対策をする(予算5,000円/㎡〜)
- 対策2:壁や天井の対策をする(予算2,300円/㎡〜)
- 対策3:床の対策をする(予算1万円〜)
- 対策4:壁が薄い部屋などで、全ての防音でも効果がなかったとき(予算7,000円~)
- まとめ
対策1:窓の対策をする(予算5,000円/㎡〜)
窓のない部屋でドラムを使うのがベストですが、どうしても窓のある部屋を使いたいなら防音の対策の必要があります。
ドラムの音が一番外に漏れやすいのは窓からです。窓は壁と比べてとても薄いので、そのままではほとんど防音性能はありません。
窓の対策の基本は、窓の内側に防音の壁を作ることです。窓の薄さをカバーするためには、どうしても絶対的な厚みを作ることが必要になってきます。
三重窓や、本物のうち壁が作れることが理想ですが、低予算で防音するには防音材を使います。
このような製品を窓枠にはめて使うのがオススメです。大きい窓には、大きいサイズのものを重ねて使うなどして使う必要があります。厚さ、サイズが数種類あるので窓の大きさに合わせて購入してください。
どうしても微妙なすき間ができてしまう場合は、使わない毛布でも良いのでとにかくすき間をなくしましょう。
また、窓の対策がこれでも物足りなければ、防音カーテンを使います。防音カーテンのみだとドラムの音には不十分ですが、防音材と合わせて使えばより効果を発揮します。
対策2:壁や天井の対策をする(予算2,300円/㎡〜)
賃貸住宅の場合やうるさい部屋を一か所だけに抑えたい場合は壁の対策も必要です。
壁の防音にはウレタンフォームという吸音材を使うのが、一番コストパフォーマンスが高いです。吸音材用に加工されたウレタンフォームは、ウレタンというスポンジのような素材でできていて、ギザギザな特殊な形状をしています。この特殊な形状で、音を減衰させることができます。
部屋の反響を減らすため、隣に部屋がなくても使うと効果が高くなります。
素材が軽いので設置も簡単です。賃貸住宅で状態を良くしておきたい場合は、なるべく壁紙に強く貼ってしまわないように注意してください。
一軒家では必要ない可能性もありますが、アパートなどの賃貸住宅の場合は天井の対策も必須です。
実は、音が隣の部屋に聞こえてしまう原因として天井があります。アパートの天井はかなり薄い場合も多いです。また、天井と屋根の間にできた空間で、音が反響してしまいます。
天井の対策も、壁に貼ったウレタンフォームと同じものを使うことで対策できます。
落ちてきて楽器を傷つけてしまわないように、しっかりと接着してください。
対策3:床の対策をする(予算1万円〜)
2階以上の部屋に住んでいる場合は、床の対策もしましょう。
床にはドラムの振動が直接伝わってしまいますので、ドラムマットが必要です。しかし、防音のドラムマットはあまり多くありません。もし気に入った商品がなければ、タイルカーペットなどで代用が可能です。タイルカーペットは、厚手で高密度なものが多いので防音により適しています。
床は厚みがあるので、直接の振動だけ抑えれば十分な防音となります。しかし、それでも下の階への音漏れが気になる場合は、床全体に防音マットを敷くと良いでしょう。これには、下への音漏れだけでなく、部屋の反響も抑えるので部屋全体の防音効果がアップします。
対策4:壁が薄い部屋などで、全ての防音でも効果がなかったとき(予算7,000円~)
ここまで対策しても音がうるさい場合は、ドラム自体に工夫をします。ドラム本来の音は出なくなってしまいますが、練習にはなるのでそれでもいいという方にはオススメです。
1つは消音パッドを使う方法です。かなり音が小さくなるので、ドラムの音を楽しみたい方にはオススメできません。(下の動画を参考にしてください。)
もう1つは電子ドラムに変えてしまう方法です。電子ドラムではドラム本来の音の大きさは無くなりますが、叩く音や振動音はどうしても出てしまいます。(下の動画を参考にしてください。)
ですが、ドラムよりは防音対策がしやすいので、ある程度防音対策に予算がかけられるならオススメの方法です。
まとめ
ドラム部屋の防音対策で必須なのは、窓と壁の防音です。住んでいるお部屋によっては天井と床もしっかりと防音しましょう。防音対策が不十分なら、電子ドラムに変えるか、防音のほぼいらない消音パッドを利用してください。
きちんと防音対策をすれば、賃貸住宅でもドラムは使えます。ぜひ参考にしてみてください。